中米にある小国・ホンジュラスは、世界で最も殺人事件の発生率が高く、国民の70パーセント以上が失業中といわれる。ギャングや麻薬の売人があふれ、隣国ニカラグアと共に世界最貧国の一つに挙げられている。
そんな国で最も人気のあるスポーツがサッカーだ。代表は母国に希望の光を与えるため、W杯3度目の出場となった今大会で初勝利を目指していた。が、期待も虚しく、この日試合前までに2連敗。決勝トーナメント進出の望みが絶望的だったこの日のスイス戦も0-3で敗戦。エクアドル戦で82年以来となる得点を挙げたとはいえ、悲願のW杯初勝利はまたしてもお預けとなってしまった。
国内がますますすさまないか、心配だ。