アルジェリア健闘 32年前の“因縁”再戦にドイツ冷や汗勝利
死闘を制したのはドイツだった。ドイツ-アルジェリア戦は0-0のまま延長戦に突入。前半2分にペナルティーエリアの左サイドから仕掛けたFWミュラーのグラウンダーのクロスにFWシュールレが左足で合わせてヒールキック。ようやくネットを揺らす。
すでに選手は両チームとも体力を消耗し、延長後半に入ると試合中に足をつる選手が続出。アルジェリアDF陣の動きが止まった延長15分、MFエジルがシュールレの放ったシュートのこぼれ球を左足で豪快に決めた。2点を失ったアルジェリアは、ロスタイム1分、MFフェグリが右サイドからクロスを上げると、MFジャブがゴール前に飛び込みドンピシャリ。左足でネットに突き刺し一矢報いた。
■32年前は「2勝1敗」でも1次リーグ敗退
ドイツとアルジェリアは過去2度対戦(1964年親善試合、82年W杯)して、いずれもアルジェリアが勝利をおさめている。そして、アルジェリアは今大会のドイツ戦には絶対に負けられないという異常な執念があった。実はW杯初出場を果たした82年スペイン大会での「ドイツ八百長疑惑」に、ずっと恨みを抱いているからだ。