巨人の窮地救った“ローテ7番目”小山は年俸1800万円
187センチの長身から繰り出すフォークが武器。だが、この3年間は開幕ローテの6人の枠に入れず、「7番目の男」なんてありがたくない呼び名も頂戴した。
今回も首位攻防戦のため、ローテーションの順番がエース格の杉内と入れ替わった。大事な初戦は中5日で杉内、小山は中7日で2戦目に回った。そんな中、結果を出した。
今季年俸は1800万円。先発投手陣では2勝7敗の内海が4億円。7勝5敗ながら前日にKOされた杉内は5億円。杉内と同じくFA加入した大竹は防御率4・21と安定感を欠きながら1億円。助っ人のセドンは8000万円、故障離脱中の菅野は7000万円。ズラリと高給取りが並ぶ先発陣の中で際立って年俸の安い小山が、費用対効果抜群の貢献度を発揮している。
試合後の小山は「重圧がかかる試合だった? この先ずっとローテで投げて、日本シリーズでも投げるためにはいい経験だった」と言いながら笑顔はなかった。
再び二軍に落とされるかもしれないし、置かれた立場が変わるわけではないと悟っているのか。それでも毎年のように行われる補強に埋もれていた男は、今や原巨人を支える投手になりつつある。