揃って無安打 巨人・原監督がふがいない「高給」主軸に強烈皮肉
脇役がチームの窮地を救った。
巨人が甲子園で連敗して迎えた昨23日の阪神戦。試合を決めたのは「足」だった。2―2の九回無死一塁で鈴木が代走として出場。1死後に二盗に成功すると、阪神能見の暴投で三塁を陥れ、2死満塁から、またも能見の暴投で生還した。
結局これが決勝点。相手バッテリーにプレッシャーを与えた足のスペシャリストが「盗塁のサインが出ていた。スライディング技術が上回った」と涼しい顔で振り返ると、「勝負をかけた」とした原監督は「打線が打線だから。あの手、この手、その手の中で、いい役割、いい足を見せてくれた。最高のランナーです」と絶賛した。
5安打と能見を打ちあぐねる中、原監督に「あれが大きかった。同点に追いついたのは大きかった」と褒められたのは同点打を含む2安打と気を吐いた2番の橋本。先発の小山も6回2失点の好投を見せ、「存在感がある」とこちらも指揮官の信頼を勝ち取りつつある。褒められた3人の年俸は、鈴木4000万円、橋本1400万円、小山1800万円。億万長者がズラリと並ぶ巨人の中では“薄給”の部類に入る。