首位陥落寸前…巨人の迷走招いた原監督“相談相手”の不在
巨人が12日、2位阪神との首位攻防戦第1ラウンドに競り負け、その差は0・5ゲーム。きょう13日も敗れれば首位から陥落する。
後半戦6勝11敗1分けはリーグ最下位。最近の巨人の失速ぶりに、「原監督のオヤジさんの死が密接に関係しているのではないか」(巨人OB)という指摘がある。「原監督のオヤジさん」とは5月29日、心不全のため死去した父親の原貢氏(東海大系列野球部顧問)のことだ。
原監督は「お別れの会」で、貢氏を「父であり、師であり、私のファン」と言った。監督として「師」と仰ぎ、巨人の指揮を執るようになってからも、采配や選手起用などについてしばらくの間、助言を受けていたらしい。貢氏と近しい関係者が言う。
「チームが苦しい時、原監督はよく『オヤジだったらどうするか』と口にする。かつては貢さんから試合後に、打順や投手起用、采配などについて電話でアドバイスを受けたこともあったようです。原監督は09年のWBCで、日本代表監督として世界一になった。貢さんは『おまえはオレを超えた』と原監督をねぎらい、それからは以前のような助言も減ったと聞いていますが……」