フェルプスに競り勝ち2冠も 競泳・萩野の課題浮き彫りに
■種目数が多いほど切り替えが大事
萩野はレース結果や泳ぎに納得しないと、後に引きずる性格。仮に結果が良くても、満足する泳ぎができないと、殻に閉じこもって考え込み、他のレースに悪影響を及ぼすケースが多い。3日目のレースが典型だ。
五輪の競泳では8日間の日程が組まれる。エントリーする種目数によっては1日に2種目以上をこなさなければならない。リオ五輪では短時間での体力回復はもちろん、メンタルの切り替えが勝敗を大きく左右する。結果や泳ぎに一喜一憂していては力を出し切れない。
北京五輪で8冠を達成するなど五輪史上最多の18個の金メダルを獲得したフェルプスはレース前の招集所では終始、リラックス。すでに終えたレースのことは一切、考えなかったという。
萩野が“和製フェルプス”の称号を得るには精神面の管理が鍵を握る。