楽しい軟式野球を「拷問」にした大会主催者に告ぐ!
軟式野球しかやった経験がないから分かることもある。軟式野球は草野球の華である。わたくしなんぞ最近までいい年こいて、河川敷の公営グラウンドを使わせてもらうため、クジを引く当番までやったもんだ。
揃いのユニホームを作り、今はやりの太ももぴっちり、上半身の肉の付き方が丸分かりの伸縮自在生地だと、下腹の出具合が小恥ずかしい限りであるので、わざわざダブダブの前時代的球児ユニホームを揃えて、勇躍早朝から河川敷グラウンドに、眠い目をこすりつつ出向いたもんだ。
バットは自転車のフレームに器用に挟み込み、これがまたこぐときに股間から立ち上がる己が逸物を自慢するごときガニ股こぎで、エッサコラサと河川敷の坂を上るのである。
朝一向に逸物が立ち上がらぬ年となるにつけ、自転車も坂の中途で押すぶざまとは成り果てたが、名遊撃手と自称して、まぐれにも三遊間の打球をバックハンドで捕球でもしようもんなら、高木守道ばりのジャンピングスローを試みるも、送球は5メートルにも達せず、敵味方のベンチからは失笑交じりの罵声が飛ぶ。