広島戦初戦快勝で浮き彫り…巨人は「原采配ほぼゼロ」が最強
巨人の「復帰組」が2日、2位広島との首位攻防戦を勝利に導いた。
先月21日のヤクルト戦で右膝を痛めた長野久義(29)が「1番・右翼」で10試合ぶりにスタメン復帰。1点を先制された直後の初回、長野の右翼線への二塁打を皮切りに坂本の3ランであっさり逆転すると、1点差に迫られた二回2死二塁では自ら左前適時打を放ち、3安打1打点の活躍を見せた。
左太ももの肉離れで先月8日に二軍落ちした亀井善行(32)も一軍復帰し、即「6番・左翼」でスタメン出場。四回に右越えへ一発を放った。
ゲーム差を再び2に広げた原監督は「長野、亀井は久しぶりのスタメンだったが、いい仕事をした」と帰ってきた2人をねぎらった。DeNAに負け越した2日前の試合後、指揮官は「現有戦力でよく戦っている」と故障者続出の苦しい現状を吐露したばかり。長野が先発できなかった最近9試合は5勝4敗と、一進一退が続いていた。
■巨人は「選手チーム」
原監督は今季、毎日のように打順を変更してきた。今日は4番でも明日は8番かもしれないという極端な起用法。役割が目まぐるしく変わる選手に戸惑いがないはずはなく、リーグワーストの貧打を招いた一番の要因ともされる。チーム関係者が声を潜めてこう言っている。