有力FA選手補強巡り…巨人vs阪神“争奪合戦”早くも勃発
「今オフはFA選手の豊作年。ウチも獲得に向けた調査を進めている。けど、ストーブリーグはやっぱりあの2球団が中心になりそうだ」
某球団の編成担当がため息をつきながらこう言った。「あの2球団とは」もちろん、巨人と阪神のことである。
「ウチは昨年、ある投手の争奪戦に参戦した。あとで条件を聞いて、ビックリしたよ。巨人と阪神には逆立ちしてもかなわない。この2球団が手を挙げれば、ソフトバンク以外は指をくわえて見ているしかない」
今オフのFA市場の最大の目玉といえば、オリックスの右腕・金子千尋(30)。日本球界屈指の好投手はここまで12勝4敗、防御率1.70、177奪三振でリーグ3冠。昨年は球団からの複数年の提示を断り、単年契約を結んだ。オリックス内では、「金子が来年の海外FA権取得を待ってメジャー挑戦するとなれば来季の残留もあるだろうが、国内移籍となれば引き留めは難しい」との声もあり、投手補強を目指す巨人、阪神を筆頭に国内の多数の球団、そしてメジャーも注目している。
「巨人が昨年から密着マークを続け、早くも『巨人で決まり』との声が球界で広まっているが、最近になって金子本人が『巨人には行かない』と言ったという話もある。金子は07年に高校の同級生と結婚。愛妻家で知られ、家族の希望も移籍先に反映するでしょう。阪神はそっちの方向から口説き落とす用意もあるようです。金子の今季年俸は2億円。オリックスは3年以上の複数年契約を用意して引き留める方針ですが、国内FA権を行使すれば『4年12億円以上』の大型契約に発展する。今オフ、最も多くの札束が飛び交うでしょう」(放送関係者)