乱戦締めくくるも…巨人の切り札・山口が本調子ではない原因
巨人の中継ぎエースが乱戦の最後を締めた。昨19日、ヤクルト戦の延長十一回、山口鉄也(30)が5番手として登板、1安打されたものの、何とかしのいだ。2日前の広島戦で山口は、死球を挟んで5連打を食らい3失点。絶対的セットアッパーがめった打ちにされるまさかの逆転負けでチーム全体にショックが広がっていただけに、山口本人もホッとしたことだろう。
現在4勝3敗2S、防御率3.24。この数字は、山口らしくない成績だ。今春のキャンプで左肩を痛めて離脱。6年連続60試合登板の鉄腕にとって、初めての肩の故障だった。火だるまになった広島戦の今季防御率は11.81、マツダスタジアムでは何と27.00。川口投手総合コーチは、「言わないけど、技術的なことじゃない」としていた。本調子ではない原因は肩痛の影響ではなく、実は投球フォームにあるという声も出ているから厄介だ。
■何かがバレている可能性
広島は今季から各球団の投手の映像を徹底的に解析。フォームや動作から球種別のクセを割り出し、ミーティングで確認しているという。広島のある選手がこう明かす。