試合内容は八重樫の圧勝…KO逃した村田諒太「課題」浮き彫り
失望したボクシングファンも多いだろう。
5日、ダブル世界戦の前座として、ロンドン五輪金メダリストでWBC世界ミドル級12位の村田諒太(28)が登場。同級メキシコ王者にして世界21位のアドリアン・ルナ(24)にプロ転向後初となる判定勝ちを収めた。
もっとも、内容はあくびが出るほど退屈な試合。格下の相手を仕留めきれず、ズルズルと10ラウンドを戦った。「6ラウンドぐらいからキツくて、心が折れそうになった」とは試合後の村田だ。
ボクシングに関する著作も多いスポーツライターの織田淳太郎氏が言う。
「村田は前に出る圧力とパンチ力が武器。しかし、ルナは体が柔らかく、パンチを食らってもダメージを流す技術に長けていた。村田は途中から攻めがワンパターンになり、ルナに見切られていた。もっと左を多用したフェイントや左右の動きがあれば良かったのですが……。プロよりラウンドの少ないアマチュア出身なだけに、スタミナ切れも目立ちました」
村田陣営は来年中の世界戦を考えているようだが、明らかに時期尚早。