錦織の全米OP4強入りで加速する「アスリートの青田買い」
テニスの全米オープン男子シングルス準決勝は日本時間7日1時に錦織圭(24=世界ランク11位)と同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)との対戦となる。
2人はともにユニクロと「グローバルブランドアンバサダー」契約を締結している選手。特に錦織は、日本男子としては戦後初の4大大会4強入りということで、ユニクロを傘下に持つファーストリテイリングの株価を押し上げている。
ユニクロは昨年のマスターズ覇者、プロゴルファーのA・スコットとマスターズ直前に契約。穴馬券と言っては失礼だが、業界では「スコットと錦織は当たった」ともっぱらだ。
あるマネジメント会社幹部がこういう。
「有名な選手とスポンサー契約すれば大金がかかる。世界市場を相手にする企業なら、海外の選手でもいいから青田買いをしたい。サッカー、ゴルフ、テニス、ラグビー、バスケット、陸上などがおいしい市場です。例えば、中国のサッカーは大手メーカーのA社がサポートしているが、国としてジュニアの育成に力を注ぎ出した今、あらゆるメーカーにチャンスがある。すでに中国ではサッカー人気を見越して、関連株も上がっている。サッカー好きの国民は6月のW杯に自国代表が出場できなかったことに落胆。ネットでは、韓国、日本がうらやましいという書き込みが氾濫した。グッズやウエアなど、サッカー関連で動き出しているメーカーはあります」
スポンサーのターゲットは大市場と世界で戦える選手だ。