釜本氏が見たベネズエラ戦 「アギーレ監督は楽しみな指揮官」
まずはベネズエラ代表に「失礼しました」と謝らないといけないですね。ブラジルW杯予選でアルゼンチンを破るなど躍進著しいとはいえ、どうしても「野球の盛んな国」というイメージを払拭できないでいたからです。
日本戦ではプレスも効いていたし、球際もハードでした。非常に良いチームだったね。ただし、アギーレ日本代表にとって、勝ち切らないといけない試合だった。
2失点ともにミスから生まれた。ストライカーというのは、こと南米系の選手に顕著だが、ペナルティーエリア内でシュートを打てないと判断した場合、次善の策として「うまく倒れてPKを奪おう」と考える。
DF水本(29)は経験も豊富だが、対応が遅れたせいで「相手選手を追い掛ける」ようになった。そういう状況でスライディングタックルを仕掛け、相手が倒れると審判に与える印象が、どうしても悪くなってしまう。
さほど触れてなくても「倒した」というコトになる。南米的ズル賢さといえばそれまでだが、水本に限らず、DFは肝に銘じないといけない。