巨人に完敗 DeNAのカンフル剤は「高田GMの進退」
「カンフル剤はアレしかないだろ」
DeNAのOBがこんなことを言っている。12日の巨人戦は0-4の完封負け。勝利した3位阪神とのゲーム差は4.5に開いた。中畑監督は「内海は打ち気をそらす投球が素晴らしかった」と、好投した左腕に脱帽だったが、冒頭のOBは「残り22試合、逆転CSの望みをつなぐためには、高田GMの勇退発表が切り札になると思う」と、こう言った。
「高田さんは69歳という年齢的なこともあって、今季限りでGMを退くともっぱら。これまでチーム強化のために、ミーティングで中畑監督ら首脳陣に厳しいことを言ったり、中村紀の年俸を巡ってモメたりと、どちらかといえば『嫌われ役』を買って出ていたところもある。高田さんが辞めるとなれば、チームの士気は上がると思うんだけど…」
高田GMはヤクルト監督時代の10年5月に、借金19を背負って休養辞任。小川監督代行が就任すると最終的に貯金4を稼ぐまでに「V字回復」を果たした。
当時と今では高田GMのチームやポジション、順位等の状況は違う。毎年、着実に順位を上げているのはGMの功績でもある。ただ、自らの退任が起爆剤となった前例を思えば、確かに切り札になるかもしれない。