救援失敗続く三上はどう処遇? DeNA中畑監督の正念場
DeNAの守護神・三上朋也(25)が調子を落としている。
11日のヤクルト戦。2-2の同点で迎えた九回に登板し、1死三塁のピンチを招いて中村の犠飛で決勝点を許した。9月2日の阪神戦でも1点のリードを守り切れず救援に失敗。ここ3試合の登板で2度も負け投手になっている。
今季1年目の新人で、計144試合に及ぶ長いシーズンは初体験。しかも、チームはここにきて3位阪神を3.5ゲーム差で追う。今まで以上に緊迫した試合が続いているとあって、三上には心身の疲労がたまっているのかもしれない。
それでも、だ。DeNAは昨年まで守護神を固定できなかったため、何年もBクラスに低迷していた。実際、三上が抑えに抜擢される前の4月までのチーム成績は25試合7勝18敗。借金「11」だった。ところが、三上が守護神についた5月以降のDeNAは96試合50勝44敗2分けと勝ち越している。新人右腕がいかにチームに安心感、安定感をもたらしたかは言うまでもない。他球団も三上の存在を嫌がっている。
中畑監督は少し調子を落とした選手を容赦なく交代、降格させる傾向があるが、三上の抑えもイジるのだろうか。ここでバタバタすれば、チームが浮つき、他球団に付け入る隙を与える可能性があるのだが……。