三塁希望のDeNAグリエル オフに阪神と楽天が争奪戦?
「本当は三塁をやりたいみたいだね」
ある横浜OBが、DeNAの助っ人・グリエルについてこう言う。
「グリエルは一塁にブランコ、三塁にバルディリスがいるため二塁を守っているが、二塁は守備範囲が広く、牽制やサインプレーなど細かい動きも求められる。本音は体に負担が少なく、打撃に集中できる三塁を守りたいらしい。DeNAとの契約は今季いっぱいだし、来年は日本に来ているセペダ(巨人)やデスパイネ(ロッテ)を含めたキューバ人助っ人が12球団内でシャッフルされるという話もある。三塁が空いている球団が声をかければ、飛びつくかもしれない」
グリエルは6月に来日し、7月に左脇腹痛で約1カ月戦線離脱したものの、この日の巨人戦では3安打するなど、今季ここまで打率・352、7本塁打、18打点。守備でもチームに貢献している。
他球団でキューバ人獲得を検討していて、しかも三塁手が補強ポイントになっている球団といえば、阪神と楽天か。
阪神は今オフ、米国でマイナー暮らしが続く中島裕之を三塁手候補としてリストアップしている。楽天も三塁は銀次が守っているが、守備に不安がある。グリエルが入れば昨季固定されていた一塁に戻すことができる。もちろん、DeNAも残留してほしいはずだ。
オフは「キューバの至宝」を巡る争奪戦が繰り広げられそうである。