広島緒方新監督誕生 長嶋茂雄氏も振った28年の「カープ愛」

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 広島が15日、今季限りで退任した野村謙二郎前監督(48)の後任に、緒方孝市野手総合コーチ(45)が新監督に就任することを発表した。1年契約で推定年俸は7000万円。14日に球団から次期監督の就任要請を受け、「断る理由はない。気持ちは固まっている」と快諾していた。

 現役時代の緒方氏には、あの「ミスタープロ野球」がゾッコンだった。走攻守三拍子揃った外野手として盗塁王を3度獲得。99年、自己最多の36本塁打を放ってFA権を取得すると、当時の巨人長嶋茂雄監督から「現在のプロ野球で最高の野手」と熱烈なラブコールを受けた。が、緒方氏はこれをソデにして広島に残留。この時から「幹部候補生」として、今回の監督就任を約束されたも同然だった。

■グラドル中條かな子との結婚時にも「名セリフ」を

 地元放送関係者がこう言う。

「FAの際の身の振り方が象徴するように、生真面目で責任感が強く、派手なことを嫌う性格。地味だが、芯の通った男です。同じ九州人でも大分県出身の野村前監督とは違って、オレがオレがというところがない。佐賀県人らしい実直な性格。96年に、人気絶頂だったグラビアアイドルの中條かな子と結婚した際も、『アイドルを好きになったのではなく、好きになった人がアイドルだった』と言っていた。金本知憲ら当時の主力がみな恩師と慕った三村元監督が、中でも目をかけていたのが緒方だった。自らの現役時代の背番号9を禅譲し、『こいつがワシの後継者じゃ』と言っていたのを思い出す。選手としての能力、人間性をそれほど高く評価していたのです」

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