ブラジル復権ではっきり 日本代表監督には“鬼軍曹”が適任
■もの言わぬアギーレ
翻って日本代表はどうか? アギーレを招聘した原博実・サッカー協会専務理事によれば、「クラブでも代表でも実績がある。日本代表をたくましいチームにしてくれる」と太鼓判を押していたが、ちょっと待ってくれ、だ。
Jリーグから“無名の若手”を抜擢するのもいいが、大半の選手が使いものにならなかった。ところがアギーレ監督は、失点に直結するミスを犯した選手を叱るでもなく、試合後には「選手たちは必死に戦った」とコメントしてお茶を濁すばかり。
ブラジル戦に先発したFW岡崎が、「ネイマールを削りにいく選手がいなかった。見ているだけではダメ」と吐き捨てた。岡崎の言う通りだが、そもそもこの叱咤激励コメントは、選手よりもアギーレ監督が言うべきではないのか。
日本は5大会連続でW杯に出場。主力選手が欧州ビッグクラブでプレーし、世界で通用するJリーガーも多いなどと褒められたことで変な自信がつき、W杯では一部選手が優勝を狙うと大言壮語した揚げ句、惨敗した。今は選手たちが意気消沈し、自信を失っている段階だ。