セリエA得点王に現実味 ミラン本田が「ゴールラッシュ」の理由

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■代表とチームで求められる役割に明確な違い

 それにしても、日本代表ではパッとしない本田が、ミランではセリエAの各国代表級の大物ストライカー以上の働きぶりである。ゴールラッシュの秘訣は何なのか?

「アギーレ・ジャパンでも、そしてミランでも3トップの右が定位置とはいえ、その役割は同じではありません。日本代表ではチャンスメークがメーンの仕事。その次がゴールを狙うこと。さらに右サイドの守備をこなすことも言い渡されているからです。しかし、ミランではゴールを奪うことが最優先され、インザーギ監督からは『守備に奔走して消耗しては本末転倒。試合中に自分の判断でサボっていい。チャンスに確実にゴールを決めてくれ』と言われているのです。これがピタリとはまっているのです」(在欧サッカージャーナリスト)

 欧州全般に言えることだが、セリエAでも「ゴールを決める」選手は特別視され、試合中にシュートチャンスを迎えた選手でも、視界に得点ランキング上位者が入った途端、無意識にラストパスを送ってしまうというシーンは珍しくない。

 まさに現在の本田は、「ラストパスの集まる」選手なのだ。今の調子が持続できれば──得点王も夢物語ではない。

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