即戦力投手狙いから急転 巨人1位指名「智弁・岡本」の裏事情

公開日: 更新日:

「CSの初戦、七回無死満塁の好機で代打のセペダが併殺に倒れて、完全に試合の流れを阪神に持っていかれた。なぜ、シーズンで打率.194のセペダが代打の切り札なのか? という批判はごもっともだが、他にいなかったのも事実。来季以降のキューバ補強を見据えてセペダをむげにできないという事情もあったかもしれないが、それ以上に若い野手がほとんど育っていないという事実が大きい。6年目24歳の大田にようやく兆しが見えてきた以外に、これという野手がいないから」

 加えて、このオフに右ヒジの手術を受ける長野の状態も、原監督の不安に拍車をかけている。いわゆる「ネズミ」の除去手術で、通常なら内視鏡で軟骨を除去し、術後2カ月程度で復帰できるが、長野の場合は軟骨の大きさと場所が厄介で、来季開幕に間に合わないとの話も出ている。痛めている右ヒザまで手術となれば、今後のパフォーマンスにも影響が出る可能性も否定はできない。

 本来なら即戦力投手が欲しい巨人の方向転換の裏に、苦しいチーム事情が透けて見える。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動