済美・安楽は“1本釣り”も 凋落招いた「いじめ発覚」の後遺症
23日行われるドラフト会議を前に安楽智大(済美)の評価が急落しているという。
高校入学直後の1年から150キロ近い剛速球を投げることで注目を集め、2年春の選抜では準々決勝からの3連投を含め、5試合で計772球の力投。チームを準優勝に導いた。この剛腕ぶりに当時のプロ野球関係者からは「来年(14年)のドラフトは12球団が1位で指名するのでは」という声も飛び交っていたが、1年経った今では有原航平(早大)や高橋光成(前橋育英)などに押されっぱなし。阪神、ヤクルトが狙っているとはいえ、「一本釣りされる可能性もある」という寂しい状況だ。
猫も杓子も安楽と言っていた各球団。ここにきて評価を落としたのは、故障歴のある右ヒジ不安や3年時に甲子園に出場できなかったこともあるが、パの某スカウトによれば「例の件も大きい」という。
■「指名回避」指示が出た球団も
安楽の通う済美高野球部(愛媛)は今年8月に部内での恒常的な暴力といじめが発覚。9月には高野連から1年間の対外試合禁止処分が言い渡された。この報道で1位指名を狙っていた複数球団が回避せざるを得ない状況に追い込まれたというのだ。