桑田真澄ジュニアがプロ志望届 スカウトが一笑に付した実力
「桑田Jr.プロ志望届提出!」
こんな見出しの記事がスポーツ紙に載った。
元巨人投手の桑田真澄(46)の長男で桜美林大4年の真樹外野手が、今月23日のドラフトでプロ入りを目指すというのだ。昨7日、実際にプロ志望届を提出したことが、全日本大学野球連盟のホームページ上で公表された。スポーツ紙には、「広角に打てるし、足も速い」とのオヤジのコメントも載っていたが、ドラフトで指名される可能性はあるのか。
「プロの評価?評価も何も、うちはドラフト候補のリストにさえ載せていない。ほかの球団も一緒だろ。各球団は毎年、200人前後のドラフト候補をリストアップするけど、そこにも入っていない。高校(桜美林)でも大学でも、桑田の息子の名前をスカウトの仲間内から聞いたことはない」
とは、在京球団のベテランスカウト。案の定、一笑に付すのだが、それもそのはず。
ジュニアは首都大学野球リーグ1部の桜美林大で3番を打っているものの、シーズン真っただ中の秋季リーグでの成績は27打数5安打の打率.185、2打点。180センチ、78キロと線が細く、本塁打はゼロである。桜美林大は09年に首都大学リーグに加盟し、5年目の昨年にようやく1部昇格を果たした新興野球部。ジュニアはそこで、今春までレギュラーでもなかった。
ドラフト指名がなかった場合は、国内の独立リーグでのプレーを目指すという。そのための「プロ志望届」のようだが、独立リーグでも何でもプロは実力の世界。オヤジが偉大でも、それなりの力がなければ、コネすら利かない。