巨人の「キューバ補強」にひずみ生んだ原監督の“鶴の一声”
「育成」にせざるを得なかった。
巨人は18日、中日を戦力外となった堂上剛裕外野手(29)と育成契約を結んだと発表した。会見に臨んだ堂上は「何とか支配下に這い上がりたい」と意気込んだ。「チャンスは与える」とした原監督は左の代打要員として期待しているが、それなりの実績を持つ29歳が育成契約。現段階で目玉補強がないにもかかわらず、支配下選手70人枠がもう迫ってきているための苦肉の策という。
FAでヤクルトの相川、DeNAの金城の入団が決定的。中日をクビになった22歳の吉川も獲得した。球団関係者が言う。
「今年の補強は完全に原監督主導。FAで来年39歳になるベテランの相川、金城の2人、さらに全く実績のない吉川も支配下で取った。球団内には『吉川を育成にしておけば……』という声もある。ここまでは原監督の『鶴の一声』で決まった人事。まだ『軸』となる選手を取らないうちに、球団が当初から想定していた外国人補強にひずみが生じそうなのです」
一体、何が困るのか。