メジャーが来季「20秒ルール」徹底 日本人投手が受難危機
来季は日本人投手にとって受難の年になるかもしれない。マウンド上でせかされるからだ。
MLBではここ数年、試合時間が長引き、今季は平均3時間2分21秒と、ついに大台に到達した。MLBでは試合時間の短縮に向けて投手に「20秒ルール」を徹底させる方針を打ち出している。20秒を超えた場合は「ボール」を宣告されるなど、ペナルティーが科される見込みだ。今後、選手会の了承が得られ次第、早ければ来季にも導入されるという。
実現すれば、割を食いそうなのは日本人投手だ。何しろ、日本人投手は揃ってテンポが悪い。米国の野球記録サイト「ファングラフス」によれば、今季はヤンキース・黒田博樹の25.2秒(ワースト6位)、田中将大の25.1秒(同7位に相当)、マリナーズ・岩隈久志の24.7秒(同9位)と投球間隔が長い先発投手のワースト10に3人が名を連ねた。
リリーフ投手ではレッドソックス・田沢純一が31.8秒で、投球リズムの良さに定評がある上原浩治でさえ22.5秒だ。バーリー(17.3秒)、ディッキー(18.3秒)のブルージェイズ勢のように20秒を切る投手は9人。日本人投手の間の悪さは際立っている。