「戦力外」まで物色 メジャー球団と代理人が日米野球で大攻勢
ある有名選手がFAでメジャー入りする直前の日米野球に出場したときのことだ。
選手本人やその選手の知人の携帯電話は、昼夜を問わず鳴りっ放しだった。電話のほとんどは日米野球で来日した代理人たちから。まだ代理人を正式に決めてなかったこともあって、「自分がぜひともエージェントをやりたい」「とりあえず会って話だけでも聞いてもらいたい」「一緒に食事はできないか」といった内容がほとんどだったらしい。
今年の日米野球は12日、京セラドーム大阪で第1戦が行われる。それに伴って米国からはメジャーのフロント幹部、スカウト、代理人たちがすでに大挙して来日。ネット裏からメジャー挑戦がウワサされる金子千尋(31=オリックス)や前田健太(26=広島)はもちろん、プロ2年目でまだ予備軍とも言えない大谷翔平(20=日本ハム)らの品定めをする一方、グラウンド外でもさまざまな攻勢をかけるという。
■親の職業や宗教まで調査
「球団フロントやスカウトが直接、選手に接触すればタンパリングに引っ掛かってしまう。なので代理人を通すケースがほとんどです。選手が正式な代理人契約を結んでいなければ何とか自分の顧客にしようと目の色を変えるし、中には選手を狙う球団の思惑をくんで動くこともある。ダルや岩隈や田中の活躍で、日本球界の投手は需要が高くなる一方。メジャー側が実力は折り紙つきと判断したら、球団によっては選手の親の職業とか稼ぎとか宗教まで日本で調べ上げるといいます」(マスコミ関係者)