アギーレ解任に“及び腰”…協会内に渦巻く「責任回避」の思惑
アギーレ監督の年俸は4年総額10億円近いといわれる。アギーレ監督は自分から辞めればカネをもらえないだろうし、協会にしても「告発」の段階で解任すれば違約金が生じたり、逆に名誉毀損で訴えられる可能性まである。すぐに有罪が確定すればともかく、裁判が長引くのは必至。それならグレーのまま逃げ切りたいのが協会とアギーレ監督の本音だろう。
しかし、アギーレ本人と協会が納得すれば、それで済むという問題ではない。
「選手たちが犯罪の疑いのある指導者についていくかは疑問です。誰も犯罪の疑いがある上司についていきたいとは思いません。選手の不信感もあるでしょうし、ここはやはり協会がアギーレをクビにすべきです」とは工藤氏。
前出の麻生氏も、「疑わしきは罰せずという言葉がありますけど、今回は公金を使っている団体の問題です。グレーであっても解任するくらいの厳しさが必要だと思う」と話す。
でなければ選手はもちろん、世間も納得しない――。