古巣でも絶不調…ドルト香川の出口見えない「苦悩の日々」
ドルトムントFW香川真司(25)は、敵地ロンドンでの欧州チャンピオンズ・リーグD組アーセナル戦(日本時間27日午前4時45分開始)の先発から外れ、ベンチスタートとなった。
ようやく出番が回ってきたのは、0-2で迎えた後半16分。定位置のトップ下に入った。もちろん、香川の役回りははっきりしている。攻撃を差配してゴールとアシストに絡み、せめて一矢を報いることである。
しかし、ピッチ上での存在感は、相変わらず希薄なままだった。時に最前線に陣取ってボールを要求しても、味方からパスは回ってこない。しびれを切らしてピッチ中央に戻り、ボールを受けて前を向こうにも、相手選手の厳しいチェックにボールを失う場面ばかり。
見せ場はわずか2回。後半33分、相手ゴール正面の香川の足元に右サイドからパスが渡った。左から攻め入ったMFグロスクロイツにラストパスを送ったが、微妙にタイミングがズレてしまい、無理な体勢からのシュートはゴール右に外れた。
終了間際、右SBピシュチェクから縦パスが入った。PA内に走り込んだ香川のイメージは「トラップしたボールを1メートル前に置き、トップスピードのままシュート」だったハズだ。しかし、トラップをミスしてボールはゴールラインを越えてしまった。絶頂期の香川なら、悪くてもシュートに持ち込んでいただろう。