疑惑のアギーレ再来日 協会トップは聴取丸投げで“責任転嫁”
協会内部では早くも、「自己保身」が始まっているかのようだ。
八百長疑惑の渦中にいるサッカー日本代表のアギーレ監督(56)が、4日午前に再来日。詰めかけた50人を超える報道陣への対応はなく、無言のまま迎えの車に乗り込んだ。
協会は本人と会談して事情を聴くことになっているのだが、そのサッカー協会トップの大仁邦弥会長(70)は昨3日、自ら事情聴取に乗り出す可能性を否定し、アギーレ招聘に携わった霜田技術委員長と原専務理事に対応を一任する意向を示したのだ。
取材に応じた大仁会長は「本人が大丈夫、問題はないと言っている。信じるしかない」と報道陣に話した上で、原理事らに「調査するようには言いました」と明言。代表監督の前代未聞の騒動に終始、困惑した表情を浮かべていたが、会長自ら事情を聴くのかと問われるや、この時ばかりは「それはない」ときっぱり否定した。
アギーレ監督がスペイン当局から正式に告訴された場合、日本代表監督の解任が現実味を増す。そうなれば当然、同時に任命責任も問われる。招聘の実動部隊に責任をおっかぶせるだけで逃げおおせるわけがない。