DeNA東野峻が激白 巨人とオリ時代に「胃に2つ穴が…」
――その12年は結局、一軍登板は1試合のみだった。
「気持ちの整理ができなくて、やる気もなくなって……。(3年目の)21歳の時から一軍で何万人というファンの前で投げていたのに、いきなり(デーゲームの二軍で)明るい時間に投げるようになって……。二軍では抑えて当たり前だと思っていたのに、投げ方は狂うわ、打たれるわで自信もなくなった。負のスパイラルですよね」
――11月にはオリックスにトレードされました。
「甘い蜜を吸いすぎていたんだと思います。結局オリックスに行っても2年間で1勝しかできなかった。プライドばかりが先走ってました。オレは巨人にビリ(ドラフト7巡目)から入って競争に勝って、開幕投手もやったんだぞ、っていう。04年に入団した時は、工藤さんや桑田さんをはじめ、凄いメンバーばかり。とんでもないところに来てしまったと思いました。入団前には親父や高校の監督から『プロで1勝できたら十分だ』って言われてたくらいです。駆け出しの頃は、寮の電話番をしながらナイター中継を見ていて、この人、ここでケガしてくれないかなとか、本気で思ってました(笑い)。そこから這い上がって30勝できた。まあでも、クビを経験して、プライドは全部なくなりました」