DeNAオーナーに南場氏 どうなる「本拠地」「ポスト中畑」
スポーツマスコミは、「プロ野球、新時代!」とかまびすしい。
16日、DeNAベイスターズの新オーナーに南場智子氏(52)が就任。親会社DeNAの創業者で「IT業界のカリスマ経営者」として知られる南場氏は、2011年に病気療養中の夫の看病を理由に突然、社長を退任したことでも話題になった。津田塾大を卒業後、米ハーバード大で経営学修士を取得してマッキンゼー・ジャパンの役員に就任し、99年にDeNAを設立――。
スポーツ紙は、80余年のプロ野球の歴史で初めて誕生した女性オーナーのそんな経歴と横顔を紹介しているのだが、ナインやチーム関係者は早くも浮足立っている。
ひとつは、「これで本拠地移転が再燃するんじゃないか」という懸念だ。
DeNAは球界に参入した12年当初から、チームの本拠地を横浜から新潟に移すとのウワサがあった。これは、新潟市出身の南場氏の存在と無関係ではない。実際、DeNAの本体は本社機能の一部を新潟に移転させ、南場氏自身も複数の媒体で「脱首都圏」を宣言。「東京(周辺)はコスト高。(会社の)オペレーションを徐々に新潟に移していきたい」という構想を打ち出している。