「松井裕はリリーフで…」 楽天・大久保監督“爆弾発言”の真意
「ウソでしょ!?」
指揮官の言葉を報道陣から伝え聞いた松井裕樹(19)が、目を丸くした。
12日に行われた紅白戦で、2年目の松井が紅組の6番手として登板。2回を1安打無失点に抑えた。
これで楽天のキャンプは終了。二軍はそのまま久米島で練習、一軍は沖縄本島に移動して実戦中心のスケジュールになる。当然、松井は一軍帯同。実戦に向けて腕が鳴る――はずだったが、大久保監督の「松井は後ろで使う」という爆弾発言だ。これまで先発として調整していただけに、寝耳に水だろう。
松井は「(起用法は)自分が決めることじゃない。チームの力になれるように頑張りたい」と、かろうじて言葉を絞り出すのが精いっぱい。そんな左腕の心境を知ってか知らずか、大久保監督は紅白戦での6番手登板を「意思表示と受け取ってもらっていい。中6日ではもったいない投手だから」とキッパリだ。松井にしてみれば、「じゃあこれまでのキャンプは何? 勘弁してよ」と言いたいところだろう。
本気かただの冗談か。現地の報道陣の間では「いつものデーブさんの冗談だろう」ともっぱら。今季の楽天は話題に乏しいだけに「マスコミ向けのリップサービスじゃないか」というわけだ。しかし、ある球団OBは「3割くらいは本気かもしれない」と言う。