離島に置き去り…楽天・安楽 二軍落ちでも新人王の可能性
期待のルーキーが離島に置き去りにされた。
12日に久米島キャンプを打ち上げた楽天。一軍は14日から沖縄本島で実戦中心のスケジュールとなるが、そのメンバーから外されたのがドラ1の安楽智大(18=済美)だ。
大久保監督は「新人王になりたきゃ、もっと鍛えなきゃダメ」とピシャリ。今後は19日の二軍キャンプ打ち上げまで、久米島に残って汗を流すことになる。
実戦からしばらく遠ざかることになれば新人王も望み薄……と言いたいところだが、この球団には実戦遅れがハンディにならなかった選手もいる。現ヤンキースの田中がそうだ。1年目の07年は2月の紅白戦、練習試合、オープン戦がすべて雨で中止。3月2日のオープン戦で、ようやく実戦のマウンドに立つことが出来た。そんな田中の1年目と「ヒジの使い方や動じない雰囲気が似ている」と呼び声が高いのが安楽なのだ。
そもそも、高校2年時、春の甲子園5試合で772球を投げ抜いた実績もある右腕だ。体力がないとは思えない。考えられるとすれば、右ヒジのケガによる練習不足だろう。その右ヒジだってすでに6度もブルペン入りし、2日に1度のペースで投げているのだから大きな不安はない。