広島復帰会見でも弱気発言ばかり データが示す黒田の“退化”
「武器であるスライダーのストライク率が悪くなっているのです。13年は65%だったストライク率が、昨年(14年)は61%に落ちた。スライダーの精度やキレが落ちたのは腕の振りが鈍くなったからでしょう。メジャーに比べ、日本のストライクゾーンの方が外角にボール2個分ほど狭いことを考えれば、この数字は今季ますます悪化する可能性が高い。必然的に投球の組み立ては難しくなるはずです」
黒田は最近まで、肩の回復力の遅れを嘆いていた。特に35歳を過ぎてからは、「肩が張っている感じのまま投げることもある」と昨年の日刊ゲンダイ本紙のインタビューで話していた。そういった肩の回復力の低下が「腕の振り」を鈍らせ、勝負球のキレ、精度にまで影響したようなのだ。黒田は「ここ数年、この試合が、いや、この1球が最後かもしれないと思って投げていた」とも言った。メジャーの中4日登板はそれだけハードで、肉体的にも消耗するのだろう。
■見極めいい日本のバッターにスプリットが通用するのか
日本球界復帰にあたっては、こんな不安もあるという。