由伸が自打球、阿部も故障寸前…巨人アラフォー“青息吐息”
「いってぇぇぇー!」
沖縄のグラウンドに悲鳴が響いた。
20日の巨人キャンプ。原監督の肝いりで導入されている、「体感160キロ」の打撃マシンを相手にしていた兼任コーチの高橋由伸(39)。自打球が右足に直撃してその場で悶絶した。声を上げながら打撃ケージを出たベテランは、足を引きずってベンチ裏へ。簡単な治療では痛みが引かなかったのか、球団が用意した車に乗って、そのまま宿舎へ引き揚げた。
160キロマシンは当初から、選手からの評判があまりよくなかった。速球に振り負けないスイングをつくるため、という原監督の思惑は理解しながらも、チーム内では「故障防止のために金属バットで打つのも認められている。それだけ危ないってこと。そもそもプロが金属バットって……」という声が少なくなかったのだが、ついにその犠牲者が出たわけだ。
「原監督は複雑でしょうね。今季から高橋由を兼任コーチにした理由を、『もしかしたら今年で終わり(引退)かもしれない。最後になるかもしれない年に、あれだけの選手を二軍に置くことになったら申し訳ないから』と言っていた。『そうしたら、由伸がレギュラーを目指す、と言うんだ。その力が十分にあることは、このキャンプでも見せてもらっている』とメチャクチャうれしそうに話していただけに、これで調整が遅れるようだと、ショックでしょう」(巨人OB)