ハリル采配“絶賛報道”に釜本氏違和感も 宇佐美、川又を評価
そのことに今、気付かされたのは、本田にとって僥倖と言っていい。所属するミランでも、王様のようにふるまっていては居場所がなくなる危険性があった。本田は、ハリルホジッチに感謝しないといけない。
12年7月にマンチェスター・ユナイテッドに移籍してから、不振から抜け出せなかったFW香川真司(26)は、全盛期のパフォーマンスが戻ってきたように思う。
トップ下の位置からシュートとアシストにこだわり、相手選手の脅威となり続ける――のが香川のストロングポイントである。
まだ不用意にボールを奪われたり、かわそうとして詰まったりする場面も見受けられるが、ハリルホジッチ監督のスピーディーな展開は、香川の持ち味がより生きるのではないか。期待したい。
宇佐美のゴールは素晴らしかった。パスを受けた瞬間に前を向き、一気のスピードで相手DF3人を置き去りにし、右サイドから対角左サイドネット目掛け、強烈なグラウンダーのシュートを叩き込んだ。見事だった。
従来の宇佐美は「ドリブル突破もシュートもすべて自分でやらないと気が済まない」傾向があった。しかし、この日の試合で「自分を生かすためには味方選手を利用すればいい。味方を生かすために自分はこう動けばいい」ということが、よく分かったのではないか。