マスコミ報道やカメラ写りも熟知 ハリル監督は天賦の“策士”
「慣れない極東の地で日本サッカー、選手の情報も乏しいのに大胆な選手起用、積極用兵で日本代表を活性化させたと高く評価されているが、代表監督に内定した2月中旬には、日本サッカー関連DVDを何本も入手しているし、サッカー協会関係者からも相当量の選手情報を入手している。しかし、ハリルホジッチ監督は『アッという間に日本サッカーを掌握した知将』のイメージを植え付けたかった。下準備を済ませていることをおくびにも出さず、まんまとブランドイメージを高めることに成功した」
メディアに「どうすればカッコ良く扱ってもらえるか」を熟知している指揮官でもある。
合宿初日、ランニングの先頭に立ってスポーツ紙の1面を飾り、チュニジア戦の前日練習では選手が引き揚げた後、1人だけピッチに残って体幹トレーニングや腹筋運動をやってみせた。
ウズベキスタン戦の試合前には、入場するとカメラの放列を見ながらベンチ前を往復。「絵になる監督じゃないか」とカメラマンをうならせた。
ハリルホジッチ、なかなかの策士である。