清宮Jr.鮮烈デビュー 早実が描く「2年後全国制覇」の“青写真”
早稲田実の超注目ルーキーが上々のデビューを飾った。ラグビーのヤマハ発動機・清宮克幸監督の長男・清宮幸太郎(1年)である。
6日に入学式を終えたばかりの15歳が昨9日、春季東京大会の駒大高戦でいきなりベンチ入り。「3番・一塁」でスタメン出場し、六回の第4打席で大器の片鱗を見せた。
5-5の同点に追いつき、なおも1死満塁のチャンスで初球をフルスイング。打球は地を這うゴロで三遊間を抜く左前適時打となった。高校初安打が勝ち越し打。4打数1安打1打点で、16強入りに貢献した。
12年に東京北砂リトルの「3番・投手」として世界制覇。一躍、その名をとどろかせた。15歳にして184センチ、97キロ。入学前からプロがマークする逸材なのだ。
プロ顔負けなのは体格だけではない。「打席では緊張した」と苦笑いしたものの、「高校野球はこんな雰囲気なんだとつかめた」と言うと、「(勝ち越し打は)それまで変化球で打ち取られていたので変化球を狙っていた。打ったのはスライダー? うーん、曲がるやつです」と報道陣を笑わせながら、相手の決め球を狙い打ったというのだ。