3度目4連敗の最下位オリックス 緊急補強が招く“負の連鎖”
リーグ最下位・オリックスの迷走が止まらない。
12日の楽天戦はサヨナラ負け。開幕から15試合を消化して早くも3度目の4連敗を喫した。球団内には早くも「緊急補強」の声があがっているというが、そんなことをしても「負の連鎖」が加速するだけではないか。
オリックスは現在、エースの金子を筆頭に、守護神の平野佳、中継ぎの岸田、比嘉、ブランコ、ヘルマンら故障者が続出中。戦力が整っていないのだから、球団は手っ取り早く外国人選手を獲得して穴を埋めたいのかもしれない。
しかし、オフの大型補強によって、チームは開幕から戦力が有り余っていたはず。外国人選手に至ってはすでに6人も支配下登録されている。現時点で故障者が続出しているとはいえ、これ以上助っ人を獲得したら、余剰人員が増えるばかりか、他の助っ人、若手のやる気も削ぐことになりかねない。
今やるべきことは、もう一度戦力、戦略を見直すこと。例えば名前だけで結果を残さない主力の起用法を再考するとか、荒治療を施すとか。目指す方面はむしろ「補強」の逆だろう。
森脇監督は試合後、五回途中までに計5四球を与える不甲斐ない投球を見せた新人左腕・山崎福について「もっと自分自身を信じてほしい」と話したが、その言葉は開幕直後なのにアタフタする監督自身にも当てはまる。