フランシスコ連日ミスで3連敗 巨人の「守備軽視」にOB苦言
「今の巨人は守備を軽視しているように見える。恥ずかしい限りです」
巨人OBの評論家・中村稔氏が憤慨する。巨人が“守乱”から最下位の広島に3連敗。元凶は新外国人のホアン・フランシスコ(27)である。
「5番・一塁」で先発出場した6日の試合。初回無死二塁で広島・菊池の送りバントが一塁側へ転がった。フランシスコはあらかじめ前進守備を敷いていたにもかかわらず、なぜか打球を追わず。菅野は三塁側にダッシュしていたためオールセーフとなった。これをきっかけに2点を先制されると、三回の無死二塁で打者・菊池という全く同じ場面でまたやった。
バントの構えを見るや猛然と前進したが、菊池はバスターに切り替えて投ゴロ。捕球した菅野が一塁に送球しようとすると、フランシスコは前進守備の位置に立ち尽くしたままだった。120キロ超の巨体を揺らしながら慌てて無人の一塁ベースに戻ろうとしたフランシスコだったが、今度は菅野の送球をポロリと落球。この失策からこの回も2点を失い、助っ人の度重なる拙守に菅野が珍しく不満げな表情を見せる場面もあった。4失点で敗戦投手(3勝4敗)となり、原監督は「(菅野を)守備で足を引っ張ってしまった。守備はプロとして恥ずかしい。フランシスコ? 何と答えていいか分からないね」と仏頂面だった。