巨費投じるサッカー代表「専用トレセン」候補地の“落とし穴”

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■「首都直下型地震」に含まれるエリア

 サッカーの専用練習施設といえば、97年に建設された福島のJヴィレッジがある。総事業費130億円の一大事業は、福島第1原発事故によって閉鎖され、今でも復興作業の対応拠点となっている。今回の新施設ができる湾岸エリアは、内閣府と日本災害情報学会が「30年以内に震度6弱以上の地震が70%の確率で起こる」と予測する首都直下型地震に含まれる。40億円を再び“ドブに捨てる”ことにもなりかねないのだ。

 14日、建設予定地を管理する千葉県の森田健作知事は「日の丸を背負う選手たちの躍動感あふれるプレーにじかに接することができ、子どもたちの夢を育む施設となる。大歓迎です」と誘致にもろ手を挙げて賛成している。

 JFAフットボールセンターには、フットサルビーチサッカーのコートも造られ、指導者や審判の養成も行われる。しかし、大きな不安は常につきまとう。Jヴィレッジの二の舞いになりやしないか心配だ。

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