3ボールが11回も 阪神・藤浪「プロ初完封勝利」は胸張れない

公開日: 更新日:

■大谷との差は広がるばかり

 そうでなくても、同期のライバル、日本ハム大谷翔平に比べると、成績も存在感も大きく水をあけられ始めている印象は否定できない。この日で3勝4敗、防御率2.43とした藤浪に対し、大谷は6勝負けなしの防御率0.86。野手もやりながらの結果だから、数字以上にその差は広がっていると言っていい。198センチ、88キロと大谷の193センチ、90キロを上回る体躯に恵まれながら、「どんどん迫力がなくなっている」と前出のスコアラーは言う。原因は、「投手コーチからインステップを矯正されていることにある」との声は少なくない。フォームを直すことで課題の制球難も解消される、というのが阪神首脳陣の見立てなのだが、評論家の権藤博氏は以前からこう言っている。

「踏み出した左足が三塁寄りに着地するクロスステップ、インステップを日本では昔から『欠点』とする風潮があるが、そんなことは決してない。長身の藤浪がインステップしながら投げてくることで、特に右打者は自分に向かってくるような恐怖感を抱く。『欠点』ではなく『長所』ととらえるべきである」

 その素質を考えれば、むしろ遅過ぎるくらいのプロ初完封。それは指導者にも責任がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も