大谷翔平vs藤浪晋太郎 吉井理人氏があげる「3年目の課題」
「球速より、真っすぐの質を上げるべきだと思いますね」
大谷翔平(20=日本ハム)の15年シーズンについてこう言うのは評論家の吉井理人氏だ。
14年は24試合に登板して11勝4敗、防御率2.61。スポーツマスコミは162キロの球速に注目するものの、「大切なのは制球力です」とこう続ける。
「変化球はいい。高めに抜けるケースもありますけど、フォーク、スライダーとも、投げるときに腕の振りが緩まない。フォークもストンと落ちます。ただ、ストレートの制球が良くない。大谷には狙ったところに投げられるコントロールがまだありません。ストライクゾーンを左右に2分割しても正確に投げ分けているとは言い難い。理想は左右を3分割して内角と外角に投げ分けられるようになること。変化球は高低のミスをしないことが重要ですが、ストレートは左右のコントロールが大切です」
同じくプロ3年目を迎える藤浪晋太郎(20=阪神)は14年シーズン、25試合で11勝8敗、防御率3.53。勝ち星こそ一緒でも、球速のインパクトや防御率で大谷に後れをとった感がある。