先発で球児狙う阪神の“悪癖” 若手投手は出番激減、育成停滞
本気なら笑いものだ。大リーグ・レンジャーズを戦力外になった藤川球児(34)を古巣の阪神が獲得に動くと、19日発売のスポーツ紙が報じた。
藤川は阪神時代に220セーブを記録。05年はセットアッパーとして80試合に登板。46ホールドで優勝に貢献した。13年にFAでメジャーのカブスに移籍すると、同年6月に右肘の手術を受け、レンジャーズに移った今季もキャンプ終盤に右脚付け根を痛めた。
全盛期はスピンのきいた直球で打者をキリキリ舞いさせたが、海を渡る際にはすでに下り坂だった。今は体も万全ではない。レンジャーズのバニスター監督は「藤川は以前のような球速ではなかった」と話した。投手陣がボロボロで低迷するチームをクビになった右腕にオファーを出すメジャー球団はない。今さらマイナーでプレーする気もないだろうから、阪神が手を挙げれば古巣復帰は濃厚だ。
■メジャー帰りで「戦力」になった選手はほぼゼロ
しかし、お払い箱になった右腕獲得は、阪神にとってリスクが大きい。チームの守護神は昨年最多セーブを挙げた呉昇桓(32)がいる。球団は手術した右肘への負担も考え、先発起用を考えているとスポーツ紙にはある。