全米女子OP 日本勢“お手上げ”の一因は不慣れな「パー70設定」
スポット参戦の日本選手にはパー5が2ホールしかない、パー70での戦い方を知らないためリズムをつかみにくかった。
「日本のツアー会場はラフが短く、フェアウエーを外してもグリーンを狙える。女子プロにも飛ばし屋が増えて2オンできるパー5もある。しかし、メジャーのパー5はドッグレッグになりホール両脇の木が高くて2オンは狙えない。グリーンは大きいうえに傾斜や微妙なアンジュレーションがあってチャンスにつけるには落としどころが限られ、ライン読みも難しい。それにグリーンを外せば深いラフにボールがすっぽり埋まり、ピンそばにつけるにはロブショットが要求される。ところがラフが野芝の日本ではロブショットの必要性がないため、日本の女子プロはアプローチのバリエーションが少ない。上位は難しい」(ツアー記者)
メジャーでは心技体の三拍子がそろっていないと活躍できないといわれる。技術がなければ、精神的に打ちのめされて、疲労度も違ってくる。決勝ラウンドに日本人選手が何人進出できるか見ものだ。