「フル出場が一番いい」 インテル長友が揺れる胸中を吐露

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「競争はどこのクラブにもあります。インテルでも日本代表でも、競争に勝ち抜かないといけないし、それは日々の努力しかないと思っています」

――昨季まではケガをしている時以外、ほぼレギュラーとしてプレーしてきましたが、控えに回されたり、いろいろなポジションで(後半途中から)ジョーカー的に使われるようになった場合、メンタル面での切り替えは難しくはないですか?

「スタメンでも途中交代でも、勝利のために自分は何が出来るのか、を常に考えながらチームのために働くだけです」

――インテルでベンチを温めるよりも、他クラブに移ってフル出場する方が良いと思いますが。

サッカー選手として考えれば、試合にフル出場出来る環境の方が一番いいと思っています」

■厳しい状況…冷静な判断を

 ミラン戦、R・マドリード戦後のミックスゾーンに現れた長友は、移籍話の渦中にあるということもあって複雑な心境をにじませつつも、努めて前向きに振る舞っていたのが印象的だった。インテルのSB要員はダンブロージオ、サントンらも含めて左右に計5人いる。モントーヤはバルセロナから加入したばかりの期待の選手。フアンもタイトな守備に定評があり、昨季5位のインテルとしては“堅く守れるサイドの選手”は必要不可欠だ。中国での2試合を見た限りでは、長友を取り巻く状況が険しいのは確かだろう。「先発でも控えでもチームのために戦うことに変わりない」と強調しながら「フル出場が一番いい」とも発言。揺れる胸中の一端をのぞかせた。

 個人的には――。インテルでベンチを温めることになるのなら、主軸として活躍できる新天地を目指す方が、日本代表での今後を考えても得策ではないか。彼には「インテル愛」をいったん横に置いて冷静な判断を下して欲しい。そう願っている。(元川悦子)

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