ミラン3年目の本田圭佑に聞く「トップ下で生き残れるか?」
――1カ月後には今季セリエAが開幕します。
「ようやくトップ下に戻ってきました。トップ下というのは、独特な感覚が必要です。ボールを受けるのも(位置が)1メートル違ったら、受けられるボールも受けられなくなります。そうした微妙な感覚を早く取り戻したいと思っています。1カ月後には、もっと良くなっていると思います」
――東アジアカップ(中国)が、2日(女子は1日)に開幕します。
「前回大会で優勝していますし、(連覇を期待される)プレッシャーに打ち勝つのは簡単ではありません。(東アジアカップの)日本代表には、確実に(高い)ポテンシャルがある。やはり相手ゴール前、自陣ゴール前の《勝負どころ》での攻防がポイントになるでしょう。期待する選手ですか? まぁ、出てくる選手全員に注目したいと思います(笑い)」
R・マドリード戦後の本田は、最近めったにないほど冗舌に《今の自分》についてしゃべった。トップ下を「自分の家」と言い切り、慣れ親しんだ本職に戻ったことで、本田が今季への大きな自信と手応えをつかんだのは間違いない。現役時代にFKの名手だったミハイロビッチ新監督との出会いも前向き要素。元DFの指揮官が、守備組織の構築にいち早く着手したことで強豪R・マドリードを零封した。本田自身も再三スライディングタックルを披露するなど泥臭さを前面に押し出した。これはプラスの変化といえる。