朴仁妃メジャー7勝目 日本女子プロは韓国人になぜ勝てず?
宮里は15位以内に与えられる来年の出場権は手にしたが、決勝に進出した横峯さくら(29)は通算5オーバー36位、成田美寿々(22)は通算9オーバー50位に終わった。
■韓国人女子プロはメジャー通算23勝
日本人女子プロのメジャー優勝はいまだに樋口一人だけだ。韓国人プロは98年の全米女子オープン、全米女子プロに勝った朴セリ以来、実にメジャー23勝も挙げている。
日本人プロが韓国人プロに勝てないのは、何も米ツアーだけの話ではない。国内ツアーも賞金ランクトップ10のうち4人が韓国勢で、1位がイ・ボミ、3位に申ジエが入っている。賞金女王タイトルも2010年から4度も韓国人プロだった。
日本女子プロゴルフ協会が発足したのは1967年。韓国女子プロゴルフ協会はそれに遅れること21年後の1988年にスタートした。それが今では日本人プロが逆立ちしても韓国人プロに勝てない。その原因はどこにあるのか。
「韓国は国家を挙げて1983年から国家代表・代表常備軍制度を導入して、ジュニアの育成と強化に力を入れてきました。小さいころからお互いが競争意識を燃やし、しのぎを削っているから全体がレベルアップするのです。それに朴仁妃は19歳で08年全米女子オープン、キム・ヒョージュは19歳で14年エビアン選手権、そして今年の全米女子オープンではチョン・インジが20歳で優勝と、韓国人プロにとってメジャータイトルは日本人のように遠いものではないのです」(ツアー関係者)