プロ野球選手もポロポロ 最近のアスリートはすぐ泣くのか?
巨人が阪神にサヨナラ勝ちで3連勝した20日の試合。9勝目(8敗)を挙げた菅野はお立ち台の上で、「前回悔しい思いをして、最後まで投げきるという強い気持ちをもってマウンドに上がったので本当にうれしいです」といって目に涙を浮かべた。
7月には、不振にあえぐ巨人の村田がホームランを打つと、やはりお立ち台で人目をはばからず涙を流した。
甲子園の準決勝で仙台育英に負けた早実1年の清宮も、ベンチ前で泣いていたが、最近のスポーツ選手はプロ・アマ問わず、人前でよく泣く。
スポーツファンの麻生千晶氏(作家)は、「スポーツ選手に限ったことではありません。彼らはテレビに映るので目立つだけですが、男が人前で泣くのはみっともないです」と言って、こう続ける。
「男たるもの、親が死んでも人前では腹に力を入れて涙をこらえるものです。人間は誇りで生きているから動物とは違うのです。誇りのために命さえも捨てる人もいる。今は男性としての矜持がないから、人前で女々しくボロボロ涙を流せるのです」