あり得ない“ローカルルール”から見えてくる日本ゴルフ事情
日本のゴルフ場には、世界ではおおよそあり得ないヘンなローカルルールがある。
例えば、パー3で1打目を池ポチャすると、救済措置として前進3打目は、グリーンのすぐ横からパターで打てるなんてところがある。
ドライバーを曲げて、ブッシュに入れてボールがなくなってしまっても、3打目はブッシュの真横からで、しかもフェアウエー真ん中でもOKなんていうコースもあったりする。
また「グリーン上ではパター以外のクラブの使用を禁止する」というのもおかしな話だ。よく米ツアープロがラウンド中に怒ってパターをへし折って、それから後はウッドでパットするケースがある。パター以外がダメならもうプレーできないことになる。
OB(アウトオブバウンズ)というのは本来、ゴルフ場と周辺地域を隔てる境界側(コース外周)に設定されるものだ。
ところが日本では、そこら中に白杭が、ホールとホールの間にある。中には池の周囲にぐるりと白杭を立てて、池をOB扱いにしているところもある。あるゴルフ場の支配人がこう言う。