球団会長激怒、選手も奮起せず 巨人原監督「解任報道」の波紋
この報道に案の定、桃井球団会長が「業務妨害だ」と激怒。これは報道したスポーツ紙に向けたコメントではあるが、もちろん実際は違う。冒頭の球団関係者が続ける。
「原監督がマスコミを使って続投要請を催促したようなものだ、と受け取っている人間がほとんど。当初はV逸しても、CSが終了するまで見守ろうという声もあって、続投の可能性が高いとみられていた。幹部を怒らせていいことなんてありませんよ」
■「逆転優勝でも続投確率は30%」
後任候補にはOBの江川卓(60)の名前が挙がるとも報じられた。解説を務める日テレ関係者がこう明かす。
「うちの上層部が巨人と読売の幹部に売り込んでいると聞く。江川さんは『そんな話は聞いていない』と言っているようで、本当に寝耳に水なのかもしれないけど、昔から巨人の監督に色気はある。ただ、11年のこともあるし、読売の上層部が本当にGOサインを出すのか。我々でも懐疑的なところはありますよね」
11年とは3位でV逸した年。このオフに原監督が江川ヘッドコーチ、助監督案を渡辺最高顧問(当時・球団会長)に直接提案。後に清武元球団代表が内幕を明かしてしまったことで、この話はご破算となった。さらにこの時、ウソかマコトか渡辺会長が「巨人は弱いだけでなく、スターがいない。江川なら集客できる。彼は悪名高いが、悪名は無名に勝る。彼をヘッドコーチにすれば、次は江川が監督だと江川もファンも期待するだろう。しかし、監督にはしないんだ」と話したと清武氏が暴露しており、江川監督の実現性は確かに不透明だ。そもそも、能力が買われているなら、とっくに監督になっていておかしくないのに、いつまでも「候補」のまま。60歳になるまでコーチ経験すらないのである。